Teoriaは、ギリシア語で「観想、観照」のこと。
 知る喜び 色の楽しみ
 縦糸と横糸が出会い 新たな布が生まれる驚き
京都の小さな文化サロンで、  Teoriaの時間をお楽しみ下さい。

夏至

早いもので、もう夏至
今年は日蝕をともなう特別な夏至の日でした。


昨年の聖ヒルデガルトのお茶会(ドイツ茶会)夏至の会では、「聖ヨハネの薬草」入りのハーブティーをお召し上がり頂きましたが、今年はその薬草で糸を染めてみました。本当は野に出でて生の薬草を摘みたいところですが、鴨の河原に西洋弟切草は自生していないでしょうから、ドライハーブで。せめてもの「夏至しごと」として。


夏至とむすびついた「聖ヨハネの日」が、キリスト教世界でいかに重要かというと、冬至とクリスマスが結びつき祝われるのと並んで、この日がある、と、まぁ、それくらい?非常に大切な、一年を二分する、節目の年中行事の日なのです。


というわけで、セントジョンズワートです。

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セントジョンズワートのドライハーブ。オーガニックです。
濃く煮出して染液を用意します。
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ぐつぐつ煮出して一晩おきました。
鍋に入った染液は真っ黒に見えますが、カップにとってみると、不透明な紅茶色です。
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こんな色になりました。
染液を濾します。
まだ良い香いっぱいの茶殻は、よく乾かしてからポプリにします。
夏至セントジョンズワートは、ポプリにしても霊験あらたかな筈!
濾した染液の鍋に下処理しておいた絹糸を投入。とろ火で30分。
セントジョンズワートのアロマがカフェいっぱいに満ちます。この香りが魔を祓うとも言われています。
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次に、媒染液で色どめし、
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10円玉で作っておいた媒染液に浸します。
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再度染液で30分ことこと。
よく水洗いし、乾燥したら、出来上がりです。
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優しいトビ色になりました。
完全に乾くと又ニュアンスがかわるかも。それも楽しみです。
この夏至の力のこもった糸で織るストールなどは、ギャラリーで販売予定です。是非店頭でお手にとってご覧くださいね。


夏至セントジョンズワートに興味をお持ちの方は、↓昨年の記事もご参照下さい。
聖ヒルデガルトのお茶会、次回は「夏至の会」 - 京都 Cafe Teoria
聖ヒルデガルトのお茶会~夏至の会 - 京都 Cafe Teoria

※当記事末尾に安全性についても付記しました。


さて、すでに新HPでもお知らせしております通り、カフェテオリアでは手織ワークショップの新プランも加え、「新しい生活様式にのっとり、全面的にスタイルを刷新いたしました。
ゆったりと、気持ちよくお過ごし頂くためのポイントは以下のとおりです。

  • お一人様からの少人数・完全予約制
  • 飲食をともなうドイツ茶会(聖ヒルデガルトのお茶会)およびアロマ組香のワークショップは1グループ完全貸し切り制
  • 今迄一室に集中して置いていた織機を、一室一台に改めました。贅沢な空間で、ゆったり手織の時間をお楽しみ下さい。とはいえ、隣室とはオープンにつながっていますので、いつでも隣の織り人やスタッフの姿が視野に入り、お声かけ頂けます。
  • 各織機は窓の近く、もしくは換気扇そばに設置してあり、新鮮な空気をいつでも取り入れられます。
  • 対面で向き合うことのないよう、テーブルはL字に組みなおしました。カウンターのように、同じ側に一列に並んでおかけ頂きますが、L字ですので端に座った方どうしもお顔はよく見えます♪
  • 入口のアルコール、手洗い所の消毒石鹸、アルコールの設置はもちろんのこと、日々スタッフが清潔につとめております。

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贅沢な空間をひとりじめ。
以上、衛生面でも安心して、今まで以上に快適にご利用頂けますよう環境管理につとめております。
又お気づきの点は遠慮なくお申し出下さい。
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こちらの織機のすぐ横は蹲のある坪庭です。


ご利用、心よりお待ち申し上げております。
お問い合わせ・ご予約は↓
https://cafe485.wixsite.com/website/blank-2
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St. John's wort 学名 Hypericum perforatum
オトギリソウ科。和名 セイヨウオトギリソウ
属名のヒペリクムHypericumはギリシャ語で 「悪魔を制す」の意。夏至の頃、黄色い花を咲かせる。花びらをこするとヒペリシンを含む赤い色素が出る。
抑うつ月経前症候群PMS)などの緩和に効果があるとされ、ドイツではハーブティーだけではなく、錠剤も販売されています。全草を植物油に浸出した赤いオイルは、薬用、スキンケアにも用いられます。
【注意】内服の安全性について
厚生労働省セントジョンズワートと一部の医薬品との併用で薬の作用に影響するとして注意を呼びかけています。
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