Teoriaは、ギリシア語で「観想、観照」のこと。
 知る喜び 色の楽しみ
 縦糸と横糸が出会い 新たな布が生まれる驚き
京都の小さな文化サロンで、  Teoriaの時間をお楽しみ下さい。

店主の旅【その3】bio!

さて、今回の旅のもう一つの目的は、

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bioの雑穀パン!これぞドイツ。
bio!
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ミュンヘンにはbioショップがふつうにあります。これはミュンヘン中央駅地下のbioショップ。スーパーやドラッグ、アイスクリームショップなどと並んでいて、多くの客が立ち寄っています。
ヨーロッパでは、有機、オーガニックのことをbioと言います。
bio食品にはこんなマークがついています。
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EUのbioマーク
このマークを取得する条件は以下のとおりです。

① 人工的に手を加えず、できるだけ自然のままにすること。遺伝子組み換え種子、化学肥料、農薬の使用は禁止。合成着色料、香料、化学調味料、保存料等は使用せずに加工しなければならない。
② 加工食品は、最低95%の原材料がビオでなければならない。残りの5%もなるべく自然なものが望まれる。自然界で生産不可能なものに限り使用可能ながら、許可リストにある物質に限る。製品の一部だけにビオの原材料を使用している場合、ビオとは認められない。

2011年7月1日以降、EU内で生産された全てのBIO商品に提示が義務付けられたマークで、年に最低1回、管理局の審査を受けなくてはいけません。ただ、肉、魚などの生鮮食品、化粧品、遺伝子組み換え商品にはつけられていません。
こちら↓はドイツのBIOマーク。

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ドイツのBIOマーク
現在は約6万点の商品が認められているマークで、EUのBIOマークへの併記のみ認められているそうです。
化学調味料、香料、着色料など不使用、動物はBIOの肥料や餌で育てられていますが、遺伝子組み換え原料の使用は全体の5%以下であれば認められています。


もちろん、これらのマークがついてさえいれば完全に安全安心、というわけではありませんが、ひとつの大きな目安になるのは確かだと思います。



すでにCafe Teoriaでもbioを積極的にとりいれ始めていることもあり、 bio先進国であるドイツに身をおいて体験リサーチすることが、今回の旅のもう一つの課題でした。

おかげさまで、今回私達は現地在住のマダムのお世話で、Münchenミュンヘンはschwabing-westにある客用アパートメントに滞在させて頂くことが出来ました。そこが台所つきで、徒歩圏に複数のスーパーもありましたので、約20日の滞在中、数度の外食と5泊6日の旅行中以外は、ほとんど自炊して過ごすことが出来ました。

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客用アパートメントの台所
(ちなみに、私はマダムのご厚意で御自宅マンションの一室に滞在させて頂きました。美味しい手料理のご馳走にも預かりましたし、洗濯機乾燥機をお借りして洗濯したり、ゴミ捨てに行ったり、ご近所の大きな犬さんがお泊りに来たり!(ドイツの犬はどうしてあんなに賢い子ばかりなのでしょう!)等々…、旅行客では体験できない、現地のライフスタイルに直接ふれることも出来ました。ありがとうございました!)


閑話休題

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EDEKAのエコバッグ大きくて堅牢
徒歩圏のスーパーです。
〇 EDEKA(エデカ)https://www.edeka.de/
〇 REWE(レーヴェ)https://www.rewe.de/
〇 BASICBIO(ベイシックビオ) https://basicbio.de/
このほか、ドラッグストアの
〇 Müller(ミューラー)https://www.mueller.de
もすぐ近くにありました。(父母がシュヴァービングに暮らしていた30年前には「PENNYやALDI、Kaisersとかあったけど、もう、見当たらないなぁ」とのこと。別の地域には未だあるのかもしれませんが。)
REWEは安い!けれども品質はよく見て選ぶべし(笑)。
EDEKAは、品揃えも品質もともによろしくて、「店内に良いMetzgerei肉屋があるから、好きな肉を好きな量だけ選べるので気に入ってるの」と、日本人マダムご用達でした。総じてREWEより価格は高めですが、EDEKAブランドの品は割安感があります。EDEKA店内のBIOコーナーもなかなかの充実ぶり。
これはEDEKAのBIO製品。クネッケはワインのおともにも、また朝食にももってこい。f:id:cafe485:20190914150944j:plain
定番ザウアークラウトもbio。f:id:cafe485:20190914151857j:plain:w200
開店時間も長く、最も近かったこともあってEDEKAはよく使いました。


そして、
私達がEDEKA以上に足しげく通ったのが、こちら
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BASICでした。
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ここにはもちろん、聖ヒルデガルトのすすめるハーブのお茶や、スペルト小麦、スペルト小麦をつかった食品も並んでいました。

店名のとおりBIOの店で、店内の広さと品揃えの豊富さ、品質の高さには両親も吃驚。
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生鮮食料、コスメをはじめ、店内にはMetzgerei、焼きたてパンのBäckerei、充実のbio weinワインコーナーもあり、
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すべてbio!
隣にはバイキング形式のbioレストラン↓も併設☆
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そして、なんといっても、嬉しいのは価格。
日本では有機無農薬の品、自然食品は非常に割高感があるのですが、ドイツではそれほど高くない!ことに感動。
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この白ソーセージもbio。なんと添付の甘口辛子↓もbio!
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というわけで、滞在中はほぼ日々BIO生活をすることが出来たのでした。
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(画像は無いのですが)レタスなど葉物生野菜がたっぷり食べられたのも自炊の嬉しかったポイントでしたし、
(これまた画像撮り忘れましたが)トマトの滋味、乳製品の味の濃さも、しみじみ美味しく感じました!
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そして、
日本での食生活について、あらためて色々と考えさせられたのでした…。

【その4】おまけ
https://cafe485.hatenablog.com/entry/2019/09/14/173209

へつづく!