約1年のときを経て、
いよいよ聖ヒルデガルト修道院の中へ・・・!
修道院の平日※の日課は次のとおりです。
(※私達は月曜から木曜朝まで滞在させて頂きました。)
05:30 朝課
07:30 ミサ 終了後朝食
12:00 昼課 終了後昼食
05:30 晩課 終了後夕食
07:20 終課
つまり、一日に五回のおつとめがあり、大聖堂へ行けば、日に五回もシスター方の天使の歌声~詠唱祈祷を拝聴できるというわけです♪
宿泊棟から教会堂へ続く廊下です。
…もっとも私は早起きが出来ず、朝五時半の朝課はサボってしまっておりましたが(^^;ゞ
朝の御ミサ、昼課、晩課は修道院宿泊者のほとんどの方々が出られます。(なぜって?)その後ひき続き食堂でのお食事となります。
朝夕はいわゆるkaltesessen(カルテスエッセン)=冷たいお食事で、お昼にwarmesessen(ヴァルメスエッセン)=あたたかいお食事が出ます。
私達が行った時には、クヌーデルのクリーム煮などが出ました。ミュンヘンのレストランで頂いたクヌーデルよりもかなり美味しくて、自分でもつくってみたくなり、帰国前にスーパーで「クヌーデルの素」をあれこれ見てしまいました(^^)ゞ
kaltesessenのほうも、毎回、何種類ものkäse(チーズ)、 schinken(ハム、ソーセージ)、そしてサラダ、デザートあり、と、意外な?充実ぶりでドイツ食大好きのCafe Teoria一行としては大満足でした。



御聖堂や食堂でご一緒した宿泊者さん達はだいたい15人~20人くらいだったでしょうか。
おそらくドイツ人のカトリック信者さんが最も多く、ドイツ人のシスターやウガンダからののシスター、そして同席したご夫婦はアメリカ人でサンフランシスコからの訪問者とのことでした。東洋人は私達三人だけでした。
優しい笑顔が印象的な、あるドイツ人の男性は、「毎年一度、一週間、滞在することにしている。自分にとって《必要》な時間だから」とおっしゃっていました。
私の泊った部屋のちょうど真下がKlostercafé修道院カフェで、軽い食事やティータイムを楽しむことが出来ます。このカフェでは知的障害者のスタッフさんたちが活躍しています。「さをり」織のハンズさん仲間に負けない笑顔に、なんだか嬉しくなってきます。
私達は家族三人連れでしたが、修道院宿泊施設の部屋はすべて個室です。それは、「一人になり、静寂のうちに、祈りの時をもつ」ことに意味があるのだと思います。
私の部屋からは、葡萄畑、ライン河、対岸のビンゲンが一望できました。
心あらわれる景色でした。
(※全ての個室がライン河に面しているわけではありません。中庭、丘の側に面したお部屋もあります。)
滞在は最低三泊以上。
それは、修道院の日常生活を体験するためには最低三泊は必要ということだと思います。
日々の聖課の間の過ごし方は自由。(ただし他の方々の祈りを妨げないこと。)
滞在者は、各自のニーズに応じたプログラムを個別に組んで頂くことも可能です。シスター達との交流、助言が必要なら、そのための時間を、奉仕を希望するなら奉仕をアレンジして下さるそうです。その他、陶芸やイコンのアートワークショップがあることも知りました(要予約、有料)。自由散策で少し遠出をしたい場合は、例えば、「明日のランチはキャンセル」など、あらかじめ申し出ておけばOKとのことです。
もちろん、沈黙のうちに心身を静め、あるいは修道院とその周囲のうつくしい丘陵地帯を、祈りのうちに散策することも自由です。
聖ヒルデガルト修道院での宿泊は、宗派、イデオロギーを問わず、あらゆる方々に開かれているそうです。
「神について、彼らの人生の意味について尋ね、答えを求めるすべての人と、私たちは特につながりを感じています。」
BENEDIKTINERINNENABTEI ST. HILDEGARD
今回、三泊四日という短い時間ではありましたが、聖ヒルデガルト修道院で、修道生活の一端を身をもって感じ取ることが出来ました。
お世話下さいましたシスターの方々、出会うことが出来た方々、もの、こと、すべてに心から感謝です。
【その3】
https://cafe485.hatenablog.com/entry/2019/09/14/154128
へつづきます。