Teoriaは、ギリシア語で「観想、観照」のこと。
 知る喜び 色の楽しみ
 縦糸と横糸が出会い 新たな布が生まれる驚き
京都の小さな文化サロンで、  Teoriaの時間をお楽しみ下さい。

炉開き―茶の湯のカフェゼミ

清々しい秋晴れの昨日11月16日、
Cafe-Intellektuellen の炉開きでした。

まず、恒例ゼミ室でのカフェゼミです。
茶人のお正月・炉開きの日、テーブルも賑やか。
手前から、鴨川の野の草花、上京の侘助の蕾、
小さな亥の置物の奥には、華やかな泉佐野山茶花
お手摘みのお花を、Yさま、ありがとうございました。


今回の前座話は、店主から炉開きにちなんだ「亥」のお話を少々。
陰陽五行、暦や方位のお話から、
京都は愛宕山護王神社亥子祭の事例などご紹介。
四季折々に楽しい都です。


そして、
川上千枝先生の「茶の湯の歴史」のお話シリーズは、
今回からいよいよ「千利休」です!
茶聖とうたわれる利休、
伝説化神格化されたその人物のリアルとは…?
先行研究をふまえ、ビギナーにもわかりやすく
丁寧に解釈、解説をして下さいました。
千利休」は数回にわけてお話し下さいます。
次回もどうぞお楽しみに☆


ゼミ後、お茶室に入ります。
今回は炉開きですので、お濃茶を頂戴いたします。

床は、店主Jr.作の藍絞染。
花は、照り葉と椿。
木は桜。椿は昨日まで蕾だった侘助
亥の子餅は、今年は「俵屋吉冨」。


静寂の中、
気持ちのひきしまるお濃茶の時間。

今回もご参加のゼミ生さんは、
裏千家表千家江戸千家そして門外の方々と、色々です。
お作法の違いなどトリヴィアルな情報交換も楽しくお茶を頂戴いたしました。
本日のお茶は丸久小山園の雲鶴。
まろやかでやさしく深みのあるお濃茶でした。



茶碗。備前火襷
茶杓。黒柿。
茶入。肩付。
仕覆。間道。


お茶室のお時間のあとは、カジュアルな薄茶@洋間の円卓。
本日は、炉開きの御善哉をご用意しました。
あたたまって下さい☆


お干菓子も今日は賑やか。

金沢・吉はしの半生菓子。
紅葉が散った水に薄氷がはった様子を写した美しく繊細なお菓子。

鶴屋吉信の紅葉。琥珀とすり琥珀。飴菓子の水流。
二条若狭屋の色とりどりの季節の落雁

丸太町河道屋の松ぼっくりと、柚子の丸太町ボーロ。


川上先生、
ご参加の皆さま、
今回も楽しく有意義なひとときを
真にありがとうございました。



流儀にこだわらず自由にお茶を楽しみたい方、
お茶に興味はあるけれど、敷居が高いと思っていらっしゃる方、
また、手軽な日本文化体験の機会としても、
どうぞCafe-Intellektuellenのゼミをご利用下さい。
お問い合わせは、cafe485@gmail.com へどうぞ☆