本日、川上千枝先生のカフェゼミ
「水の恵みと日本文化」でした。
おりしも本日9月19日は、
彼岸の入りと、子規忌にあたることから、
今回のゼミのテーマは正岡子規に。
床の掛物は、正岡子規画「糸瓜(へちま)」写。
ゼミが始まる前に、子規を偲び、床に献茶を致しました。
子規は病牀から眺めた庭の草花や糸瓜を愛し、
絶筆も糸瓜を詠んだものでした。
をとヽひの へちまの水も 取らざりき
子規忌は「糸瓜忌」とも呼ばれます。
(ちなみに「獺祭書屋主人」と号したことから「獺祭忌」とも。本に埋もれがちな研究者の方々は親しみを感じるのでは?^^;)
床の花は、ほととぎす、沢桔梗、ススキ。
野趣豊かな子規の庭を思いつつ、同じ名(ほととぎす=子規)の花を。
新井戸に こほれそめけり 萩の花
ほろほろと 石にこぼれぬ 萩の露
筧から こぼれた水を 萩の露
川上先生は今回のゼミために
実際に根岸の子規庵まで足をお運び下さいました。
ゼミ生は子規庵の説明書を手に手にお話を伺いました。
本当に小さな庵のような家に、
実に多くの文人たちが出入りし
句会をもよおし、
また文学論、芸術論、茶道論までも
繰り広げていたのですね。
重病に苦しみつつも精神は自由闊達、
最後まで精力的創作の手を休めなかった
子規の気迫には圧倒されます。
お茶室でのお点前の後は、恒例、円卓でのお喋り。
秋とはいえまだ汗ばむ陽気の今日、
「氷立て」と「温かいお薄」と、
両方のお味を堪能させていただきました。
いつもながら、
千枝先生の点てて下さるお抹茶はほんとうに美味しい☆
お菓子は千枝先生からの根岸子規庵のお土産、
「のぼうる」。
豆乳を使ったぼうろでした。
(ちなみに、笹乃雪では本日より「正岡子規物語」という劇を上演するようです。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20120918/CK2012091802000085.html)
そして、京大門前のかぎや政秋さんの
「野菊」と「ときわぎ」。
「ときわぎ」は、本日のスペシャルゲスト、別のカフェゼミ企画でお世話になっております中村隆文先生のおもたせでございました。お心づかい、洵にありがとうございました☆(しかもなんと偶然にも、カフェでご用意致しました「野菊」と同じ、京大門前のかぎやさんのお菓子^^)
中村先生には、特にお茶室やお茶道具にちなんで、さまざま、興味深いお話を伺えました。心より感謝申し上げます!
【追記】2012.09.22.
また、ゼミ生さまからは松山にある博物館のこともご紹介いただきました。
お話に出ましたのは、
坂の上の雲ミュージアム http://www.sakanouenokumomuseum.jp/
とのことです。
松山には、ほかにも、
松山市立子規記念博物館 http://sikihaku.lesp.co.jp/
があるようですね。
根津も魅力的ですが、
松山も是非一度訪れてみたいと思いました☆
Yさま、情報提供、真にありがとうございました☆
川上千枝先生、
ゼミ生のみなさま、
本日も楽しいひとときを
真にありがとうございました☆
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