ディンケルDinkel
って、いったい、何でしょうか?
ディンケルブロートのサバラン。「聖ヒルデガルトの小さなお茶会」でお召し上がりいただきました。当カフェオリジナルのお菓子です。
ドイツでは、オーガニック専門店に限らず、ふつうのパン屋さんでも、スーパーでも、必ずと言っていいほど並んでいる「ディンケル ブロート」(スペルト小麦のパン)。
Dinkel(独.ディンケル)は、イタリアではFarro(ファッロ)、スイスではSpelz(スペルツ)、日本では「スペルト小麦」とも呼ばれています。
■古代穀物
ディンケルは、九千年前に既にヨーロッパで栽培されていたことが、最近の研究によって証明されています。エジプトからヨーロッパに伝来し、ドイツでも18世紀に至るまで重要な穀物の一つでした。この古代小麦は、やがて多収を目的に数々の品種改良が加えられ、現代の小麦となりました。
ディンケルは、現代の小麦と違い、古代からの性質をそのまま受けついでいます。硬いスペルト(もみがら)に包まれているため、「頑丈」かつ「要求が少ない」という特徴があり、天候や環境の変化に強く、肥料の影響を受けにくく、荒れた土地での栽培にも適応し、現代的農薬を必要としないため、オーガニック栽培に適しています。
■栄養素と風味
ディンケルは普通の小麦に比べ、より多くの栄養素を含んでいます。鉄、マグネシウム、亜鉛、銅などのミネラル。ビタミンは、B1・B2・B3・B6・Eなど。タンパク質に関してはリジン以外の必須アミノ酸全てにおいて普通小麦よりも高い数値を示します。
その風味は、現代の一般的小麦に比べて、より小麦の薫り高く、しっかりとした味わいがあると言われています。また、現代の小麦と比べて成分に偏りが少ないため、小麦アレルギーもおこしにくいとされています。
■聖ヒルデガルトが最も愛した食材の一つ…ディンケル
聖ヒルデガルトによれば、食には「喜びの食」と「悲しみの食」があり、「喜びの食」を多く摂ることで私たちは活力を取り戻し、心身の健康を得ることが出来ます。
その「喜びの食」の筆頭に、聖ヒルデガルトがあげているのが、この、ディンケルです。彼女は、ディンケル本来の特徴を生かした活用方法を沢山残しています。
ヨーロッパでは、健康志向の人々の間で聖ヒルデガルトやディンケルへの関心が高まってからすでに数十年がたっています。ディンケルは、ドイツでも日々の暮らしの中に定着しています。
■Cafe Teoriaのお菓子
当店では、精製された「小麦粉」や「白砂糖」は用いません。
聖ヒルデガルトがすすめる様々なスパイスやハーブ、穀類はDinkel、甘味は、はちみつ、メープルシロップ、ラカントなどを使ってお菓子を作ってまいります。
当店のお菓子はすべて母と娘ふたりの手づくりです。大量生産とは一味違う、季節の手作りお菓子を、どうぞCafe Teoriaでお試し下さい。※数に限りがございますので売切次第終了となります。ご了承下さい。