Teoriaは、ギリシア語で「観想、観照」のこと。
 知る喜び 色の楽しみ
 縦糸と横糸が出会い 新たな布が生まれる驚き
京都の小さな文化サロンで、  Teoriaの時間をお楽しみ下さい。

仲秋の茶の湯のカフェゼミ

9月11日、川上千枝先生の茶の湯のカフェゼミ「水の恵みと日本文化」でした。
京都三名水の一つ、「染井」と同じ水脈といわれる井戸水を活かした、当カフェならではのゼミです。
その水もひときわ澄みわたる仲秋の日、
今回も熱心なゼミ生様方がお集まり下さいました。

まずは、ゼミ室での顔合わせとカジュアルなゼミです。
店主からの話題提供はいつもの季節のお話と、和の色。
時節は白露ということで、昨年は「白」についてお話させていただきました。

しら露の色はひとつを いかにして 秋の木の葉を千々に染むらむ
古今和歌集』秋下・藤原敏行


ということで、本年は千々に染まる「秋の色」についてご紹介致しました。
吉岡幸雄さんの「実りの秋」のお話から、「柿渋、胡桃、団栗、刈安」などについて。
「胡桃」の葉、「刈安」につきましては、実際に店主母娘が染めあげた糸や和紙などもお目にかけました。
志村ふくみさんの最初の作品である「秋霞」などにもふれさせて頂きました。


人それぞれ様々な心をうつす秋の色。
おりしも、小ギャラリーでは「色 いろいろ みどり展」でさをり織り作品も展示中で、ゼミ生の皆さまにも、茶室に進む露地の趣きとしてご覧頂けたかと思います。



さて、本日の先生のレクチャーは、山上宗二の「その2」です!
前々回の「その1」では、山上宗二の生涯について、神津朝夫氏の説をふまえつつ千枝先生の解釈を加え、わかりやすくお話をして下さいました。

山上宗二記入門―茶の湯秘伝書と茶人宗二

山上宗二記入門―茶の湯秘伝書と茶人宗二

今回は、彼の名を茶道史に刻むことになった茶書『山上宗二記』について、まずはその原本についての研究をご紹介下さいました。

山上宗二記の諸本から原本を探る ひとつの試論」
かつて、東京池之端江戸千家教場にて茶の湯の古い文献を講読する会があり、「山上宗二記」も取り上げられたことがありました。
残された諸本について比較検討した結果、宗二の自筆本は現存しないであろうこと、そうであるならば、現在伝わる「宗二記」には後人が記載を付加した可能性も考えられ、その原本についてさらなる調査研究が為されるべきと問題提起しています。その報告をまとめた「宗二記の原本を尋ねて」(昭和63年〜平成3年『江戸千家便覧』所収)の抜粋を紹介していただきました。


千枝先生、ありがとうございます!



ゼミの後はお茶室にお入り頂きます。
床の間の掛け物は、史織作さをり織り「秋の色」
お花は千枝先生のお庭から、
キレンゲショウマ
サワギキョウ
ノアザミ
ジュズサンゴ
ホトトギス
フイリフジバカマ
ミズヒキ(紅白)
タカノハススキ

前回は、盛夏につき、「涼しい室内で高原の野点の風情を」という趣向で、涼しい洋間での籠点前をご堪能いただきましたが、、、

今回は仲秋節にちなみ、「茶箱」のお点前でお月見気分を味わっていただきました。
というわけで、
主菓子はもちろん月見団子。
出町ふたばさんの定評ある漉し餡のお団子です。野点気分で重箱に入れました。


色、いろいろ。何色が出て来るかしら、と、
ふりだしからこぼれ出る小さな金平糖もお楽しみのひとつ。

御茶は八女星野園《星の奥》、単品種の御抹茶。やわらかな甘いお味です。
お道具かざりは、ステンドグラスの下のテーブルにして下さいました。


きりりとした雪花紋の御茶入。


お茶室の後は円卓で膝をのばして頂きます。
お干菓子は東大前の一炉庵さんの、季節の半生菓子、干琥珀の可愛らしさ。

川上千枝先生、
ご参加下さいました皆さま、
今回も有意義なひとときを真にありがとうございました☆



次回茶の湯のカフェゼミは11月6日(日)、炉開きとなります!
どうぞお楽しみに☆


川上千枝先生の茶の湯のカフェゼミ
「水の恵みと日本文化〜炉開き」
11月6日(日)14時〜
5日前までにご予約下さい⇒cafe485@gmail.com
参加費 3000円


服装自由。お持物不要。流儀問わず。
茶の湯は初体験という方も、達人の方も歓迎です。


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