本日、川上千枝先生の茶の湯のカフェゼミ《水の恵みと日本文化》でした。
時候は「大雪」。待降節第4主日。
店主の前座話「《色》シリーズ」今回は、
「寒の紅」と「待降節」にちなみ、「赤」をとりあげました。
赤い椿 白い椿と 落ちにけり 河東碧梧桐
緑・白とならび、クリスマスカラーと呼ばれる「赤」。
陽の色、火の色、血の色、生命の源の色。
キリストの贖罪の血、カーディナル・レッド、あかきこころetc.
古来日本人に親しまれてきた様々な「赤」。
茜、緋、紅、唐紅、蘇芳、朱、丹、等々について話題提供させて頂きました。
そして、
川上先生のお話「茶の湯の歴史」シリーズ、
前回は、
<ジョアン=ロドリゲス『日本教会史』にみる日本の「茶の湯」文化>でしたが、
今回は、なんと!ズバリ、
<茶の湯とキリスト教>
参考文献↓

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彼がすべての教会に茶の湯の部屋を設える指針を通達していたとは知りませんでした!
茶の湯の点前と、カトリックのミサの所作との共通点、
そして、「利休はキリシタンだったのか?」という問いをめぐる諸説など、
大変興味深く伺いました。
ゼミ生の中にはカトリック信者やミサ列席経験者もあり、リアルなご感想も色々と…。
また、利休の時代のキリスト教、
宣教師たちが経験した当時の茶の湯についても、
自由(すぎるかも?)な意見が、今回もまた、飛び交いました。
川上先生、今回も大変興味深いお話を本当にありがとうございました!
さて、ゼミ室でのレクチャーの後はお茶室体験です。
本日の床の間。
掛けもの 「クリスマス」
(手織「クリスマス・レッド!」=佐藤史織作+「もみのき」=佐藤八寿子作」)。
花 侘助、ツルコウジ、寒菊
主菓子は、出町ふたば「冬至餅」。ほどよい甘味の粒あんを柚子の香りたっぷりの柔らかい御餅でくるんだ、季節の味です。
御抹茶は八女星野園の「星峰」。
心静かにお茶を頂きます。
お茶室で一服頂いた後は、洋間で脚を伸ばして、カジュアルな円卓の時間。
本日のお菓子は、
笹屋伊織の「どら焼き」弘法さんゆかりの円柱状のどら焼き。毎月20,21,22日のみ限定発売のお品です。
(Oさま、差し入れ、ありがとうございました☆)
高野屋貞広の季節のゼリー菓子<クリスマス>。
(先生、お土産ありがとうございます♪)
鼓月のお干菓子、和三盆。
外の寒さを忘れさせる
それはそれはあたたかい集まりになりました。
川上先生、
お集まりの皆様、
真にありがとうございました♪
次回茶の湯ゼミは3月の予定です。
どうぞよろしくお願い申し上げます。