Teoriaは、ギリシア語で「観想、観照」のこと。
 知る喜び 色の楽しみ
 縦糸と横糸が出会い 新たな布が生まれる驚き
京都の小さな文化サロンで、  Teoriaの時間をお楽しみ下さい。

自主稽古@Cafe/開炉

今日は何の日?
亥月亥日です!


というわけで、
古の習いにしたがい、当店にても茶室の炉を開きました。

今年の秋は川上先生のゼミは偶数月ですので、
今回はゼミ生有志による自主稽古の中での、
カジュアルな炉開きとなりました。

厄除けの御汁粉。

お土産の松江銘菓「若草」

冬きたりなば 春とおからじ

「菜種の里」、

熊本銘菓「松風」。
お茶は松江の銘茶「千代の白」を頂戴しました。


今年は亥の子餅は登場しませんでしたので、
代わりに床の間に小さな亥の子を。

本日も楽しいひとときを
ありがとうございました!




昨年一昨年の「開炉」の茶の湯ゼミでもご紹介致しました。亥は陰陽五行説の極陰(水性)にあたり、火難を逃れるというところから、この日、炉や炬燵を開き、火鉢など暖房器具を出す習慣があったとのこと。
大村しげは、『京暮し』(暮しの手帖社、2010)の中で、次のように亥の子の日のことを書いています。

暖かいときでも、寒いときでも、とにかく亥の子から火をいれて、それが火事にならんまじないやと。つい二、三年前のこと、その年は閏年で(略)うかつやったばっかりに、とうとう十二月までおこたをいれずに辛抱した。そんなことはあほらしいて、人さんにはいえないけれど、自分で決めていることは、自分でちゃんと守らんならん。

大村しげ(1918〜1999)さん、亥の子餅もちゃんと亥月亥日亥刻(亥の刻は21〜23時)に食べてらっしゃいました。亥の子の風習が京都の暮しに深く浸透していたことがうかがわれます。(ちなみに初版は1987年。)



当店の初開炉は偶然亥月亥日でした。昨年は偶然旧暦亥月朔日。そして本日、偶然にも、またまた亥月亥日でした(正確には癸巳年癸亥月丁亥日)。
当店、「亥」とはご縁があるのかもしれません^^)