Teoriaは、ギリシア語で「観想、観照」のこと。
 知る喜び 色の楽しみ
 縦糸と横糸が出会い 新たな布が生まれる驚き
京都の小さな文化サロンで、  Teoriaの時間をお楽しみ下さい。

8月の茶の湯のカフェゼミ(1)

昨日8月6日、
川上千枝先生のカフェゼミ≪水の恵みと日本文化≫でした。



開店以来まる二年、奇数月に継続して参りました川上ゼミですが、
今回から3年目に入り、心機一転、
月も偶数月に変え、
先生のレクチャーも今回以降、
茶の湯の歴史」連続講座が始まることになりました。


初回は、先生から「東山文化」についての解説がありました。
D.キーンの『足利義政銀閣寺』から、
「日本の心」の出発点について…、
様式化していく以前の茶の湯のありかた、
「会所」の機能、連歌との類似性、等など…。
そして、
ゼミ生さんからは、和歌についてのコメントや、
最近の読書から、そもそも「茶の湯の歴史」の
歴史叙述そのものへの疑問なども…。
茶の湯の歴史 (角川選書)
先生のリプライとして、
信頼にたる一次資料は実は
当時の外国人宣教師の手記くらい、
と言っている専門家もある、
というお話が、大変印象に残りました!


毎回店主がつとめて参りました前座話、
今回は「水と京都」シリーズの締めくくりとして、
6日夜下鴨神社にてとりおこなわれます神事、
夏越祓/矢取神事についてご紹介を致しました。
次回以降は、ゼミ生参加型へと、
少しずつシフトしていく予定でおります。



さて、
お茶室体験でも、今回初めて
「参加型スタイル」を試みました!

まずは、
千枝先生の涼やかなお点前。
水指はガラス鉢にモンステラの葉蓋。

ゼミ生さんのお点前。裏千家さんです。

ニコニコ見守って下さる川上先生。
今度は表千家さんのお点前。

よくわからないゼミ生には川上先生が優しくてほどきを…。

先生は江戸千家です。


心得のある方、無い方、流派を超えて、
もちろん、見ているだけでもOK。
ここでも質疑応答自由。
感想コメントかわしつつ、
和気藹々のゼミ風景です。


(2)につづきます☆