Teoriaは、ギリシア語で「観想、観照」のこと。
 知る喜び 色の楽しみ
 縦糸と横糸が出会い 新たな布が生まれる驚き
京都の小さな文化サロンで、  Teoriaの時間をお楽しみ下さい。

雛の月の「茶の湯」ゼミ


本日、川上千枝先生のカフェ・ゼミ「水の恵みと日本文化」でした。


まずはセミナー室にてレクチャー。
「上巳の祓い」「曲水」など、「雛」の月と「水」にちなんだ文化史を佐藤が簡単にご紹介しましてから、


いよいよ川上先生のお話です。

三月は利休忌の月でもあります。
わび茶を確立した千利休について、
初心者にも実感できるところから、
易しく解説をしていただきました。
茶道のみならず、
日本の文化、生活様式、美意識、精神性、
多くのものに千利休の影響が深く浸透していることが、
再認識できました。


次は、和室で「茶の湯」体験です。
本日の床の間飾りは親王雛、花は桃です。


春らしいお人形の姿に座も和みます。
先生のお召しものも優しい春の色。


主菓子は、俵屋吉富の京逍遥「花のみち」

小豆羹、緑の羊羹、花の色の道明寺羹の三色が、
大地もぬるみ、緑が萌え出で、やがて花がさきほころぶさまを表しているようです。



まず、お雛様にお菓子とお茶がふるまわれ、
お人形のお顔もほころんだようで、座も一層和みました。


お茶は丸久小山園「雲鶴」。
ふっくらとやわらかい、
まろやかなお味でした。


今度は又カジュアルに、円卓でお干菓子を頂戴しました。

俵屋吉富「雛のほほえみ」

愛らしい麩の焼き煎餅。
そして、
千枝先生のご友人お手製の「ひなあられ」


これが又それはすばらしい味わいでした!


お人形を囲み、
やさしいお菓子に
まろやかなお茶…。
明るくなごやかな雰囲気にお話もはずみ、
ステンドグラスに落ちる日もたちまちのうちに傾きました。


本日初対面のお客様同志も、
御帰りになる時にはすっかりうちとけあう、
「これがお茶本来の力です」
との川上先生のお言葉です。


千枝先生、お越しくださいました受講生の皆さま方、
今回も素敵なひとときを本当にありがとうございました!


Cafeでは旧暦にしたがい今月中はお雛様を飾っております。ひきつづき「くいず」も実施中。是非お気軽にお立ち寄り下さい。