Teoriaは、ギリシア語で「観想、観照」のこと。
 知る喜び 色の楽しみ
 縦糸と横糸が出会い 新たな布が生まれる驚き
京都の小さな文化サロンで、  Teoriaの時間をお楽しみ下さい。

Cafe-Intellektuellen Kyoto の水 その2


Cafe-Intellektuellen Kyotoのアピールポイントの一つが「水」。


京都の地下には「京都水盆」と呼ばれる天然のダムが存在すると言います。一説によると、琵琶湖の総量に匹敵する地下水が蓄積しているとか。
ですから京都は古来多くの名水に恵まれてきました。実際、何処でも掘りさえすれば大抵井戸が湧き出てくるのです。かつては各町内、家庭毎にも井戸があり、西陣織などの技術も、豆腐、湯葉をはじめとする食生活も、およそ京都の伝統文化はこの「水」が育んできたとさえ言われています。


ところが、その井戸の水も、最近では様々な汚染が進んでおり、一般家庭での利用はとみに珍しくなってきました。家庭の井戸の多くがいわゆる「浅井戸」で、雨など様々な環境要因により直ぐ影響を受けるからです。


Cafe-Intellektuellen Kyotoの井戸は「深井戸」です。
この家を建てた元の持ち主様が「甲田ぽんぷさん」に依頼して、地下70mまで掘削してつくった井戸なのです。幾層もの地層を越えた深さから汲み上げておりますので、地上の影響をほとんど受けない、安定した水質の水を得ることができます。
甲田ぽんぷさん、こと、甲田工業所は、1990年「現代の名工」にも選ばれた井戸掘り名人・甲田米次郎の流れを汲む、さく井のプロ中のプロです。http://www.koda-kogyosho.co.jp/index.html


地下からくみ上げた天然の湧き水は、実にまろやかで、水温も17度と安定しており、夏はひんやり冷たく、冬はほんのりぬくもりを感じます。前の持ち主さんによると食器洗いをしても手がほとんど荒れないのだそうです。
この水で淹れるお茶は格別です。


それでもカフェの営業用として使用するためには、水道法に基づく水質基準をクリアしなければなりません。その検査のため、今月初旬、採水を致しました。
待つこと半月余。受験生の母の心境です。
そして、


いよいよ
その「成績書」が返されてきました!

無事合格。50項目に及ぶ厳しい検査全てをクリア致しました。


この水から淹れた珈琲とお茶を試しに、どうぞおこしやす。